〈みるきくしる〉美を愉しむ/地元の古美術・画廊巡り
New way to enjoy antique

|2017.02.14

通が行きつけの骨董店

往時は白洲正子や小林秀雄、青山二郎など識者も「骨董通り」に通った。
骨董・古美術専門の月刊誌「目の眼」の編集長である白洲信哉氏が、
このエリアでおすすめの骨董店を紹介する。

文: 白洲信哉
しらす しんや アートプロデューサー、文筆家。
1965年東京生まれ。細川護熙元首相の公設秘書を経て、執筆活動に入る。その一方で日本文化の普及につとめ、
書籍編集、デザインのほか、さまざまな文化イベントをプロデュースする。
2013年より月刊「目の眼」の編集長。父方の祖父母に白洲次郎・正子、母方の祖父に小林秀雄をもつ。



壺中居 (こちゅうきょ)

日本を代表する名店で、主に中国、朝鮮古陶磁を扱う。西山南天初子と共に創業した寅田松繁(不弧斎)氏は、
この分野のパイオニア的な存在であり、五百点に及ぶコレクションを東京博物館に寄贈し、
東洋館の主要コレクションの一角を占めている。

個人商店が多い古美術界の中で、会社組織であることも特徴。店構えのわりには、玄関すぐに展示ケースがあり、
比較的足を踏み入れ易い。

顔見知りになると、地下や上階の個室に通される。
初代から社長は富山県出身者なので、同郷の方は親しみをもつ、かもしれない。

Shop Information
住所: 中央区日本橋3-8-5
TEL: 03-3271-1835
営業時間: 10時~18時
定休日: 日・祝日



甍堂 (いらかどう)

二年前まで路面店だったが、ビルの建て替えによる移転で、今は倉庫のようなところに潜んでいる。

とくに、仏教美術へのこだわりは尋常ではないのだが、中には懐に優しい小品も混ざっていて、
つてを辿って訪ねてみるといいだろう。看板がなくて不安な向きもあるだろうが、
主人は業界に珍しく(?)いい方である。

この店で働いて独立した若手も多いので、調べてみるといいだろう。

Shop Information
住所: 中央区京橋2-8-18 昭和ビルB1
TEL: 03-3563-3303
※ビル建て替えに伴い、店舗は休業中

統一新羅時代の金銅如来像



去来 (きょらい)

最後に、女性店主の松沢京子さんを紹介する。と言っても二、三度しか訪ねていないが、
石器や縄文土器片を扱うなど、考古学出身者としては嬉しい。

こうした方に考古遺物を美術にしてもらいたいと、僕は思う。
ここでは定番の品々のほかにも、新しい「美」の発見がある。

僕は古物に、いろんな楽しみがあっていいと思う。無論、一見さんお断りということはない。
僕は松沢さんに頼んでいるモノがあって、連絡を心待ちにしている。

Shop Information
住所: 中央区京橋1-6-14 佐伯ビル1F
TEL: 03-3564-9370
営業時間: 13時~18時
定休日: 日・月・祝日

東京人2016年7月増刊より転載。

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