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〈みるきくしる〉山王祭
Sanno-Sai (Traditional Festival)

|2018.05.25

神輿の道は、まちへの興味から (1)


神輿を担ぐことをためらう人も、まずはまちを訪れ、行事に参加してみてはいかがでしょう。
町会の面々が、両手を広げて待っています。

日本橋・八重洲一丁目・江戸橋エリア(日本橋六之部連合)

地域貢献最前線!日夜、奮闘する消防団員たち。


日本橋消防署第六分団 分団長・竹本章さん

日本橋二丁目でそば処「たけもと」を営んできた分団長・竹本章さんは、先輩に誘われて一九七三年に入団、二〇一一年より分団長に。土地柄、百貨店、郵便局、喫茶店など事業者のメンバーが大半で、団員は十五名、平均年齢五十三歳。「平日の稼働はなかなか難しい。休日存分に活動してくれる方を待っています」(竹本さん)。

【中央区の消防団入団資格】
区内在住・在勤で18歳以上の人(学生も入団可能)。
京橋消防署 TEL 03-3564-0119  日本橋消防署 TEL 03-3666-0119
 

力入っています!我がまちの「防災訓練」。


日本橋三丁目西町会 「地域総合防災訓練」

オフィスや飲食店などが林立するまちにあっては、昼夜間の人口差が極めて大きく(夜間人口五十人程度)、企業連携が不可欠との思いから、二〇〇八年に、町会主体で「震災対策防災協議会」を発足。地元企業四十社(現百社超)と「防災助け合い宣言(共助規定)」を共有し、地域防災力向上を図ってきた。
防災訓練(毎年九月)では、十四年からより実践的なブラインド訓練、十六年からは搬送路に障害物などを置いて重症の傷病者搬送を行う担架搬送訓練を追加した。十八年に「地域の防火防災功労賞」で最高位の最優秀消防総監督賞を、「防災まちづくり大賞」で最高位の総務大臣賞を受賞した。

消防団員のみなさん

防災訓練の様子

みんなWELCOME!イベント盛りだくさん。


さくらまつり
4月上旬/第一会場 日本橋プラザビル、第二会場 八重洲センタービル/主催:日八会
東京駅八重洲口から茅場町まで、中央区最多の約170本もの桜並木が連なる「さくら通り」で、2004年から「さくら祭り」を開催。模擬店やライブ演奏のほか、ストリートラグビーの大会も開催。夜間にはライトアップも。駅から徒歩0分の“日本一便利なお花見スポット”だ。

日本橋 橋洗い
7月の第4日曜日/日本橋橋上/主催:名橋「日本橋」保存会
「名橋『日本橋』の美しさを残そう」との想いで、地元小学校の子どもたちをはじめ、周辺企業や町内会の人々が一丸となって日本橋の清掃活動を実施。昨年は約1800人が参加した。

オータムまつり
10月上旬/日本橋プラザビル、日本橋西河岸地蔵寺/
主催:地区委員会
「西河岸のお地蔵様」と呼ばれ親しまれている日本橋西河岸地蔵寺。300年もの歴史をもち、戦前までは月に3回、4のつく日に縁日が開かれていた。1989年に「オータムまつり」として復活。日本橋プラザから地蔵尊までウォーキングラリー・参拝の後、景品がもらえる。射的や輪投げ、老舗宮川の焼き鳥など屋台が並ぶ。

秋のお江戸祭り
10月下旬/日本橋プラザビル/主催:日八会
江戸の屋台をイメージした露店が軒を連ねる。天ぷら蕎麦や鰻の店は毎年行列ができるほどの人気ぶりだ。和太鼓や尺八の演奏、地元の鳶頭による梯子乗りも披露される。日本橋は子ども向けの店が少ないため「親子で楽しめる場を創ろう」との思いから、お菓子300個を用意した「ハッピーハロウィン日本橋」も同時開催。

まちの原動力。日八会(日本橋六之部連合町会青年部)


「若い力を結集し、まちの活性化や再開発を図ろう」と、老舗の旦那衆が若手のころ、他に先駆けて連合町会の青年部を発足(一九八九年)。現在は「さくら祭り」や「秋のお江戸まつり」などイベントを実施し、中央区観光商業まつりに出展できる団体にまで成長。
「下町連合ができるようになったのも、日八会が寄与するところは大きい。親父たちが酒の席などで交流するうち、『神輿も一緒に』となった。鳶頭の手打ち式も仲介したり」と現会長の吉野正敏さん(吉野鮨本店)。
 

玄関口を健全に。八重洲地区環境浄化活動


東京駅前・八重洲一丁目エリアは、バブル経済崩壊後、IT対応ができないビルなどに空室が増え、エステやチェーン店などが多数進出。まちかどで強引な「呼び込み」を行う店も増えたことから、警察と連携しながら、毎晩十九時より十名程度が集まりパトロールを行っている。

 

はじめて物語


地域に根差した証券会社へ。水戸証券株式会社本店営業部

1921年茨城県水戸で創業。51年東京に進出、兜町や日本橋三丁目を経て、2007年から現・日本橋二丁目に本店を構えている。顧客は関東一円、個人投資家が大半。中堅証券会社として「大手が手を伸ばさない地域に根を張っていこう」との方針から、本店営業部が2017年に日本橋二通町会に入会した。
若手社員など含め、防犯パトロールや清掃活動、さくら祭りや餅つき大会、日本橋橋洗いなどのイベントに参画。「今年の山王祭も、初参加したいと考えています」と本店営業部長の三宅洋明さん。「顔見知りが増えて営業に繋がったケースもありますが、それ以上に町会活動を通した社会貢献に、若手社員も満足感を覚えているようです」と語る。

日本橋橋洗いに参加

※下町連合発行、月刊東京人制作「山王祭」2018年より転載

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