〈さんかする〉イベント詳細
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|2017.05.05

展示企画「人形アニメーション作家 持永只仁」[フィルムセンター]

日本に国産アニメーション映画が誕生して一世紀を迎える2017年は、その先駆者たちの足跡をたどる
またとない機会です。切り絵、セル、影絵といった技法を開拓した数々の作家が現われた中で、
人形アニメーションという新分野を切り拓いたのが持永只仁(1919-1999)です。

東京に生まれ、佐賀や中国・長春で育った持永は1939年に芸術映画社に入社、瀬尾光世のもとで
セル・アニメーションの修業を積み、『アリチャン』(1941年)では日本初の多層式アニメーション撮影台を
開発しました。中国に渡った1945年に終戦となり、以降は新生中国の撮影所設立に力を尽くすとともに
アニメーションの製作を指導、後の中国動画界をリードする多くの人材を育てています。
1953年の帰国後は人形映画製作所を率いて『ちびくろ・さんぼのとらたいじ』(1956年)などの名作を送り出し、
またその後も『ルドルフ 赤鼻のトナカイ』(1964年)などアメリカのテレビ・劇場向け作品に携わります。
とりわけ『怪物の狂宴』(1967年)は、少年時代のティム・バートン監督にも強い印象を与えました。

日中両国における人形アニメーションの創始者であり、アメリカの子どもたちも魅了した持永は、日本の
アニメーション史においても独自の国際性を持つ存在です。
この展覧会では、持永家で長く保管されてきた人形たちや製作資料、さらに写真や作品映像も交えながら、
卓越したクリエーターであり優れた教育者でもあったその生涯に迫ります。また長い時を超え、弟子の川本喜八郎らが
造形した愛らしい人形たちにも出会える機会となるでしょう。

【本展の見どころ】
◆国産人形アニメーションの祖であり、中国アニメーションの指導者、さらに受注制作作品がアメリカの観客にも
 支持された持永只仁のダイナミックな生涯と業績を一望できます。
◆国内作品を中心に、持永がアニメートした動物や人物などの愛らしい人形を一挙に公開します。弟子だった
 若かりし川本喜八郎の作った人形も多数。
◆セルアニメーションとはまったく異なる、持永らが編み出したストップモーション・アニメーション独自の撮影方法
 を解説します。
◆アーティストとしてだけでなく、卓越した動画技術の指導者としての持永、国際アニメーション交流の担い手と
 しての持永にも着目します。
◆持永の薫陶を受けた北京電影学院のアニメーション関係者が来日、特別トークイベントを催します。また、
 持永作品の上映企画も開催します。


会場: 東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室(企画展)

会期: 2017年5月13日(土)~2017年9月10日(日)

開館時間: 11:00-18:30 ※入室は18:00まで

休室日: 月曜日

観覧料: 一般250円(200円)/大学生・シニア130円(60円)/高校生以下及び18歳未満、
     障害者(付添者は原則1名まで)、MOMATパスポートをお持ちの方、キャンパスメンバーズは無料

※平成29年度より観覧料を変更いたします。ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
*料金は常設の「NFCコレクションでみる 日本映画の歴史」の入場料を含みます。
*( )内は20名以上の団体料金です。
*学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズの方はそれぞれ入室の際、証明できるものをご提示ください。
*フィルムセンターの上映企画をご覧になった方は当日に限り、半券のご提示により団体料金が適用されます。
*2017年5月18日(木)は、「国際博物館の日」(毎年5月18日)を記念して展示を無料でご覧いただけます。

主催: 東京国立近代美術館フィルムセンター

協力: 一般社団法人日本動画協会、日本アニメーション学会、日本アニメーション協会

特別協力: 北京電影学院

企画協力: 木村智哉(アニメーション史研究、明治学院大学非常勤講師)

WEBサイト: http://www.momat.go.jp/fc/exhibition/mochinaga/

トークイベント:
※申込不要、参加無料(展示室内で開催のトークは、観覧券が必要です)。
※当日の企画上映チケットの半券をご提示いただくと、割引が適用されます。
※詳細は後日ホームページなどでお知らせいたします。

 (1)持永只仁―その国際性
 日程:5月27日(土)
 講師:小野耕世氏(映画・漫画評論家)&持永伯子氏(持永只仁長女)

 (2)心理学から見た持永只仁作品
 日程:7月15日(土)
 講師:横田正夫氏(日本大学文理学部教授、日本アニメーション学会前会長)

 (3)日本アニメーション映画史の中の持永只仁
 日程:9月2日(土)
 講師:おかだえみこ氏(アニメーション研究家)

特別イベント: 中国のアニメーションと持永只仁
1970年代末から、北京電影学院で持永の薫陶を受けた中国のアニメーション関係者が来日、
師・方明(ファンミン:持永の中国名)の思い出を語ります。
*詳細は後日ホームページなどでお知らせいたします。

 日時: 8月12日(土) 14:00~
 ゲスト: 孫立軍氏(北京電影学院副院長)、李剣平氏(北京電影学院動画学院院長)
 聞き手: 小出正志氏(東京造形大学教授、日本アニメーション学会会長)、
      和田敏克氏(東京造形大学准教授、アニメーション作家)

 

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