〈さんかする〉イベント詳細
Event information

|2017.11.28

織物以前 タパとフェルト [LIXILギャラリー]

タパとフェルトは、身近にある植物や羊毛を使い人々の手を介して生み出されてきた原初の布です。それらは織物へと技術が進化する以前から伝わると考えられています。
本展では、南太平洋の島々や、東西アジア地域で古くから暮らしの中に使われてきたタパとフェルトに焦点を当て、周辺の実資料を合わせた約60点から、素朴で力強い不織布の魅力を紹介します。


会期: 2017年12月7日(木)~2018年2月24日(土)

会場: LIXILギャラリーギャラリー1

定休日: 水曜、12/29-1/4

営業時間: 10:00~18:00

入場: 無料

企画: LIXILギャラリー企画委員会

制作: 株式会社LIXIL

協力: 福本繁樹、長野五郎

WEBサイト: http://www1.lixil.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_003846.html

墓地に広げられたタパ(フィジー) 写真:(c)飯田裕子

<見どころ>
南太平洋の島々では、成長の早いクワ科の樹皮を打ち延ばして作る樹皮布=タパが作られてきました。
ここは海洋の孤立した地域であることから機織りの伝播がごく一部に限られたため、独自の布文化が現存したと考えられています。一方、ユーラシアでは身近な羊の毛を縮絨(しゅくじゅう)させシート状にする圧縮フェルト作りが続けられています。時に過酷な環境に身を置く遊牧民を寒さや乾燥から守る役割を担ってきました。タパやフェルトは衣服だけでなく儀式や結界、住居の装飾等の用途で暮らしと密接にかかわり長く利用されています。民族の文化を象徴するほどに、どちらも大胆さと繊細さが絡み合う意匠や風合いと原初の布ならではの力強さがあります。

本展では、南太平洋の島々に三十数年来通いタパ研究を続ける福本繁樹氏と、主に1990年代に東西アジアで圧縮フェルトの技術調査を行った長野五郎氏らによって収集された貴重な資料約60点をとおして、織物以前から伝わる不織布の世界を紹介します。パプアニューギニア、フィジー、トンガなど地域ごとに展示するタパのコーナーでは、個々に異なる文様や色合いなどをじっくりとご覧いただきます。フェルトのコーナーでは伝統的な技法による敷物から希少な遊牧民のマントなどを展示します。これらの他、制作に使われる材料や道具類、また、制作工程を追ったスライドショーなども披露します。民族の伝統と技術の継承が、これら原初の布には込められています。

本展が、布をめぐる人間の営みや染織文化の原点に触れる機会となれば幸いです。

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