〈さんかする〉イベント詳細
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|2018.02.01

発掘された映画たち2018 [フィルムセンター]

フィルムセンターが新たに発掘・復元した映画を紹介する企画「発掘された映画たち」を4年ぶりに開催します。

 初めてその全体像が明らかになった“皇太子渡欧映画”(1921年)、無声版の現存が初めて確認された横田商会製作の『忠臣蔵』(1910-1912年)、日露戦争と関東大震災の記録映画等の「複数バージョン」特集、また、17.5mmやコダカラーといった短命映画規格のフィルムを多く含む阿部正直コレクション特集、明治大正期に創業した企業の貴重な記録映画特集、『ここに生きる』(1962年)や『ヴェトナム戦争』(1967年)等独立プロの作品、さらにはアグファカラーの色の歴史的再現を目指した『浮草』(1959年)のデジタル復元版や、映画完成時の色味を再現した『セーラー服と機関銃 完璧版』(1982年)の再タイミング版など、計89本(30プログラム)の作品を上映します。

1991年に始まった本企画は、寄贈者の方々のご厚意や各関係機関・個人のご協力に支えられ、今回で節目の10回目を迎えます。会期中には、研究者や当館研究員のトークも予定しています。当館の映画収集・保存・復元活動の成果を、また、現像所が長年培ってきたアナログ技術と最先端のデジタル技術を採り入れた復元の成果をご覧いただくことで、文化財・歴史資料としての視聴覚遺産を保存することの大切さを再認識する機会となることを心より願っています。


会期: 2018年1月30日(火)~3月4日(日)

会場: 東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール(2階)

定員: 310名(各回入替制・全席自由席) ※各回の開映後の入場はできません

料金: 一般520円/高校・大学生・シニア310円/小・中学生100円/
    障害者(付添者は原則1名まで)、キャンパスメンバーズは無料
 ◆当日券で入場される方は、開館と同時に、当日上映する全ての回の入場整理券を1階ロビーにて発券します。
  開場時に当日券専用入口から整理番号順にご入場ください。各日の開館時間についてはスケジュール欄をご覧下さい。

発券: 2階受付
 ・当日券は当日・当該回のみ有効です。
 ・発券・開場は開映の30分前から行い、定員に達し次第締切ります。
 ・学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズの方は、証明できるものをご提示ください。
 ・発券は各回1名につき1枚のみです。
 ・各回の開映後の入場はできません。

詳細WEBサイト: http://www.momat.go.jp/fc/exhibition/hakkutsu2018-2/

 写真左:『皇太子渡欧映画 総集篇』(仮題)  写真右:『なまくら刀(塙凹内名刀之巻)』(新最長版)

■本特集の見どころ

1)“皇太子渡欧映画”(1921)の全貌が初めて明らかに
裕仁皇太子(後の昭和天皇)が渡欧した際に製作され、当時大きな話題となった記録映画のフッテージを新発見!

2)『なまくら刀(塙凹内名刀之巻)』(1917)の新最長版
現存する最古のコマ撮りアニメーション『なまくら刀』に、さらに新しいフッテージが発見される。

3)「阿部正直コレクション」
17.5mmフィルムやコダカラー作品など、映画史において特定の時期に存在した「短命映画規格」フィルムを多く撮影し残した、“雲の伯爵”こと阿部正直(1891-1966)のコレクション。

4)「カラー復元特集」
文献を基に染色・調色をデジタル・シミュレーションした『コルシカの兄弟』(1915)、『セーラー服と機関銃 完璧版』(1982)の再タイミング版、公開当時のフィルム・データを参照して小津作品のアグファカラーの色を再現した『浮草』(1959)。

5)「復元された弁士説明版」
6mmテープに残された往年の弁士の説明音声を、HDデータと合成。

6)貴重な記録映画
野田醤油(現・キッコーマン)、鈴木商店(現・味の素)、そして第27代首相・濱口雄幸(1870-1931)の実写記録映画。

7)名優の独立プロ監督作品
『ここに生きる』(1962、望月優子監督)、『ヴェトナム戦争』(1967、池部良監督)。

8)可燃性オリジナルネガからのダイレクトプリント
現在ほとんど残存していない可燃性オリジナルネガの中から、『たそがれ酒場』(1955、内田吐夢監督)など1950年代の新東宝を代表する7本の作品について、階調豊かでシャープな画質のニュープリントを作製。

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