〈さんかする〉イベント詳細
Event information

|2018.05.01

伊藤秀人展 「青瓷 釉の力」[LIXILギャラリー]

伊藤秀人氏はこれまで白磁や練り込みによるうつわ、花器、オブジェなどを制作してきましたが、近年青瓷を制作して高い評価を得ています。伊藤氏は中国宋代の古陶磁に学び、古典の本質を自らの感性で捉え、現代に表現しています。「古典の品格と現代の美を併せ持つやきもの」を目指す作品は、この度 2017 年度日本陶磁協会賞を受賞しました。 今展では、直径約60cm の大鉢3点と茶道具への想いを象徴する茶碗1点の計4点を展示します。
 

<イベント概要>

会期: 2018年4月27日(金)~6月24日(日)

開館時間: 10:00~18:00

会場: LIXILギャラリー

休館日: 水曜、5月27日(日)

観覧料: 無料

企画: 株式会社LIXIL

WEBサイト: http://www.livingculture.lixil/topics/gallery/post-29/

     「青瓷大鉢」 H122×W550㎜ 2017年

<みどころ>
伊藤秀人氏は岐阜県多治見市出身、多治見市陶磁器意匠研究所にて学んだ後、開窯して20 余年になります。独特のゆらぎのあるうつわなどの作品を制作し、2013 年パラミタ陶芸大賞展大賞などを受賞してきました。近年は青瓷による作品を制作し、2017 年には岐阜県伝統文化継承功績者顕彰(白磁、青瓷、練彩技術の保存・伝承)を受けています。

伊藤氏が学ぶ中国青瓷を代表する北宋時代の汝窯や南宋官窯は、皇帝のために誕生したやきもので、今日も世界の至宝と言われます。日本で本格的に青瓷が焼成されたのは江戸時代からですが、明治時代以降、日本の趣味人が再び宋時代の青瓷に憧れを示すと、その影響から、多くの作家が南宋官窯を目指し青瓷に挑戦します。その完成度と独創性は非常に高く、現代陶芸作家も独自の青瓷を制作しています。

伊藤氏もまた独自の美しい曲線とフォルムからなる造形性に、青瓷の釉そのものが持つ力を生かし、古典と現代を繋ぐ試みを行っています。今展の作品は深い青味を帯び、*氷裂文にいたる美しい貫入に覆われています。重力を忘れたように広がるかたち、古の面影を感じさせる肌合いに、時空を超えた美のかたちをご覧頂けます。

*氷裂文・・・釉薬層の奥深く複雑に貫入が入り、氷を重ねたような光を纏う

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