〈さんかする〉イベント詳細
Event information

|2018.10.15

生誕100年 映画美術監督 木村威夫展[国立映画アーカイブ]


今年生誕100年を迎えた映画美術の巨匠木村威夫(1918-2010)は、1944年のデビュー以来60年以上にわたって第一線で活躍してきました。

大手映画会社の大作から若手の自主製作作品まで、劇場公開された長篇だけでも240本を超える作品に参加し、豊田四郎、田坂具隆、鈴木清順、熊井啓、黒木和雄など、個性の異なる名監督たちとの仕事の中で、綿密な考証に裏付けられた大胆な発想力と、リアリズムと幻想の境界を自由に飛び越える柔軟性を発揮して、数々の名作誕生に貢献しました。また、大学や映画教育機関では後進の育成に積極的に携わり、晩年には監督としてもデビューするなど、最後まで旺盛に活動を続けました。

展覧会「国立映画アーカイブ開館記念 生誕100年 映画美術監督 木村威夫」では、木村威夫の遺品の多くを保管する京都造形芸術大学芸術学部映画学科のご協力をいただき、本人が描いた図面やデザイン画などの貴重な資料を通じて、美術監督として独自の世界を築き上げた木村威夫の思考の軌跡をたどります。

 
<イベント概要>

会場:国立映画アーカイブ 展示室(7階)

会期:2018年10月16日(火)-2019年1月27日(日) ※期間中に展示替えがございます

開室時間:11:00~18:30(入室は18:00まで)※毎月末金曜日は11:00~20:00(入室は19:30まで)

休室日: 月曜、2018年12月24日(月)~2019年1月3日(木)

観覧料: 一般250円(200円)/大学生130円(60円)/
     シニア・高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブ及び
     東京国立近代美術館のキャンパスメンバーズ、有効なMOMATパスポートをお持ちの方は無料

※料金は常設の「日本映画の歴史」の入場料を含みます。
※( )内は20名以上の団体料金です。
※学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズの方はそれぞれ入室の際、証明できるものを
 ご提示ください。
※国立映画アーカイブの上映観覧券(観覧後の半券可)をご提示いただくと、1回に限り団体料金が適用されます。
※2017年度までに入手されたMOMATパスポート(裏面にフィルムセンター展示室と記載のあるもの)は、
 期限の終了までは国立映画アーカイブ展示室においてもご使用になれます。
※2018年11月3日(土・祝)は、「文化の日」のため展示を無料でご覧いただけます。

トークイベント:
◆木村威夫の映画美術の世界
日時: 2018年12月15日(土)
講師: 嵩村裕司(京都造形芸術大学芸術学部映画学科准教授)

◆展示品解説
日時: 2019年1月19日(土)
講師: 紙屋牧子(国立映画アーカイブ特定研究員)

※申込不要、参加無料(展示室内で開催のトークは、観覧券が必要です)。
※国立映画アーカイブの上映観覧券(観覧後の半券可)をご提示いただくと、1回に限り団体料金が適用されます。
※詳細は後日ホームページなどでお知らせいたします。

主催:    国立映画アーカイブ

特別協力:    京都造形芸術大学芸術学部映画学科

協力:    日本映画・テレビ美術監督協会

WEBサイト: http://www.nfaj.go.jp/exhibition/takeokimura/

映画美術について
映画は多彩な職能集団によって製作される総合芸術です。その中で映画美術は監督の演出方針に基づいて、シナリオに描かれた時代、場所、空間を具体的に示す役割を担っています。撮影がスタジオであれロケーションであれ、デザインを練って図面を引き、各美術パートに指示して演出プランを形にすべく精魂を傾けます。他方では予算の制約と理想の追求の狭間で現実的な解決を見出すバランス感覚も必要です。映画美術は鑑賞される《美術品》とは異なる実用的な《造形物》で、撮影が終われば解体される運命にあります。しかし、この《造形物》は、スクリーンの中でその《美術》としての輝きを保ち続けるのです。

『ピストルオペラ』より「野良猫」(2001年)

『父と暮せば』より「廃墟の中の家」(2003年)

『ツィゴイネルワイゼン』シナリオ       スクラップブック「新聞社」        『春琴物語』スケッチ帖(1954年)

木村威夫略歴
1918年東京生まれ。1935年から舞台美術家伊藤熹朔に師事。1941年、日活多摩川撮影所入所。翌年日活は数社と合併して大映になり、1944年、伊賀山正徳監督『海の呼ぶ聲』の美術で一本立ち(公開は翌年)。以後も順調にキャリアを積み、1954年、製作再開した日活に移籍。幅広いジャンルで手腕を発揮し、戦後の日本映画黄金期を代表する美術監督のひとりとして活躍。1971年にフリーとなった後は独立系の作品でも才能を開花させる。毎日映画コンクール美術賞ほか受賞多数。2004年には監督デビューを果たした。

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