〈さんかする〉イベント詳細
Event information

|2023.08.09

窪田望 AIの余白[BAG-Brillia Art Gallery-]

開催趣旨
AIの技術を用いて生み出されたアート作品、いわゆるAIアートは急激に普及しつつあります。一方で、AIアートとファインアートの差は、未知数であることもまた現実です。
窪田望氏は、デジタルアートのマーケットプレイス(取引市場)であるFoundationのクリエイターランキングで、世界一位になったことのある作家です。AIの技術的側面に精通しつつ、アーティストとして多彩な活動を行っています。
本展では、アーティストとしての窪田望氏がAIのアルゴリズムを駆使して制作した、AIの新しい価値を引き出す作品を通して、ファインアートとしてのAIアートを探求します。
また、AIによるアートはリアルで精緻を極めるものが大半であることに対し、本展では「引き算」(要素を減らしてゆくこと)の機能を実装し、徹底的に題材となるテーマから引き算を繰り返しました。いわば、AIが生む「余白」に着目した作品づくりという世界観を、新たに創出します。
 

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■AIエンジニアが捨て去った風景の彫刻
今、AIは未来のものではなく、ChatGPTなどによって身近なテクノロジーとして、多くの人が利用できるものになってきています。しかしChatGPTは自然言語を使って正解を返してくれるものの、人と人とのコミュニケーションにおいてはそれだけでは不十分です。落ち込んでいる時に横にいてくれたり、言葉によらない寄り添いも必要です。
今回、窪田氏は18件のAI特許を取得している立場から、ChatGPTを改造し、質問から答えまでの“あいだ”を余白として表現しました。ユーザーの入力した文章を“喜怒哀楽”に分類し、4つの布の動きで見えない空間を可視化しました。
本来であれば、質問者は直接言葉による回答を求めますが、布の動きを見ながら感覚的に答えを認識し、人に寄り添うAIの姿が体感できることを狙いとしています。
 

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■AIによる「引き算」のアート作品
本来のAIアートは、さまざまなテキストと画像をペアで学習させたAIを用意し、テキストと画像の誤差を最小化するように設定します。そして、画像生成するAIとその作品の良し悪しを判断できるAIを何度も戦わせる「足し算」の方法で作品を完成させますが、本展では、そうした流れに対し、AIに「引き算」を実装し、極限まで色や線、構図をシンプルにした作品により、AIアートの新しい可能性を提示します。

■自分の脳波を元にした絵を描く
あなたは絵画の鑑賞者ではなく、あなたの脳波が絵画のための素材になります。「絵画を見るアート体験」から、「あなたが絵画そのものになる体験」へと誘います。
 

作家&作品紹介
窪田 望
米国NY州生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。大学在学中の19歳の時に起業し、現在18年目。
東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻グローバル消費インテリジェンス寄附講座/松尾研究室(GCI 2019 Winter)を修了。米国マサチューセッツ工科大学のビジネススクールであるMIT スローン経営⼤学院で「Artificial Intelligence:Implications for Business Strategy」を修了。2019年、2020年には3万7000名の中から日本一のウェブ解析士(Best of the Best)として2年連続で選出され殿堂入り。内閣総理大臣賞受賞。銀座シックス、銀座資生堂パーラーで14回以上個展を開催。フランスルーブル美術館でライブペインティング。NHK、テレビ東京、日経BP、日本経済新聞など出演多数。

イベント
関連イベント:「窪田望によるギャラリーツアー」
開催日時:8月11日(金)13:00~14:00
会場:BAG+1
入場・観覧無料
展覧会開催を記念して、窪田氏本人が在廊し、展示作品を解説いたします。ぜひご来廊ください。
※混雑の状況によって入場規制をする場合がございます。あらかじめご了承ください。

<開催概要>

展覧会名: 窪田望 AIの余白

会  期: 2023年8月11日(金)~10月1日(日)

会  場: BAG-Brillia Art Gallery- 〒104-0031 東京都中央区京橋3丁目6-18 東京建物京橋ビル

開館時間: 11:00~19:00 (休館日:月曜日)※9月18日(月・祝)は開館。翌19日(火)休館

主  催: 東京建物株式会社

企画監修: 公益財団法人 彫刻の森芸術文化財団

会場構成: アリワークス

協  賛: 株式会社山本サンライズ51、株式会社東京カモガシラランド、株式会社S-Works

運  営: 株式会社クオラス

料  金: 無料

Webサイト: https://www.brillia-art.com/bag/exhibition/15.html

BAG-Brillia Art Gallery-: https://www.brillia-art.com/bag/

FEATURES

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