古今東西の発掘・復元された映画が披露される場として、世界中の映画ファン、映画批評家、アーキビスト、研究者、地元の人々が集うチネマ・リトロバート映画祭。会場の地であるボローニャは歴史ある大学都市であり、多くの映画人を輩出してきた街でもあります。1986年に国際フィルムアーカイブ連盟(FIAF)の加盟機関であるチネテカ・ディ・ボローニャ財団(以下FCB)が本格始動させた本映画祭は、世界中で行われている映画復元の取り組みを紹介する一大拠点としての役割を果たしています。また、FCBが1992年に設立した映画の修復ラボ「リマジネ・リトロバータ」は、復元作業のみならず各種ワークショップなどを通じて人材育成も積極的に行い、フィルム修復を専門とする世界で最も重要なラボの一つとなりました。
国立映画アーカイブ、FCB、イタリア文化会館が三者共同で開催する「蘇ったフィルムたち チネマ・リトロバート映画祭」では、長い歴史を誇る同映画祭にこれまで出品された発掘・復元作の中から、25プログラム(54本)を上映します。「ネオレアリズモ」の系譜に連なる名作群だけでなく、それらと共鳴するようなチェチリア・マンジーニやサラ・マルドロールなどによる女性の視点から描いた力強い作品群などをご覧いただくことで、映画保存や映画復元の意義を再認識する機会となれば幸いです。蘇ったフィルムたちを大スクリーンで再発見できる貴重な機会に、皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。
<企画概要>
会 期: 2024年1月5日(金)~2024年2月4日(日)※会期中の休館日:月曜日
会 場: 310名(各回入替制・全席指定席)
定 員: 長瀬記念ホール OZU(2階)
主 催: 国立映画アーカイブ
チネテカ・ディ・ボローニャ財団
イタリア文化会館
チケット料金
一般:1,300円/高校・大学生・65歳以上:700円/小・中学生・障害者手帳をお持ちの方(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズ:500円
国立映画アーカイブ:https://www.nfaj.go.jp/
上映企画ページ:https://www.nfaj.go.jp/exhibition/cinema_ritrovato202312/