今年生誕100年を迎える加藤泰(1916-1985、本名・加藤泰通)は、社会から外れた男や女が情熱をぶつけ、権威に反抗し、愛を貫く姿を、大胆な視覚的演出や鋭いアクション描写を通して描き続けた映画監督です。
本特集上映は、加藤の監督作品計44本(短篇2本・長篇41本・テレビ1本)を42プログラムに組んだ大回顧特集となります。画面いっぱいに訴えかけてくる加藤泰作品の魅力を、フィルムセンターの大スクリーンでぜひお楽しみください。
解説:
1916年に神戸に生まれ。叔父である山中貞雄のつてにより、1937年に東宝砧撮影所に助監督として入社します。1941年、理研科学映画に新人監督として呼ばれ、短篇文化映画の監督としてデビュー。その後1944年に、再び八木の協力によって満洲映画協会に移り、同様に文化映画を撮ったのち満洲で敗戦を迎えます。
1946年に帰国した加藤は、翌47年、再び助監督として大映京都撮影所に入社後、
京都に設立された宝プロダクションから声がかかり入社、ほどなくして監督に昇進し、『剣難女難』二部作(1951年)で念願の長篇劇映画デビューを飾ります。さらに1956年、東映京都撮影所から四たび助監督として招かれ、チャンバラ映画を作るため入社を決断、1957年に『恋染め浪人』で監督に復帰します。
以後、同撮影所を中心に時代劇映画を作り続け、ロー・ポジションや長廻し、ワイドスクリーンを重層的に活用した画面設計などの特徴的なスタイルを確立させていきます。激しいパッションと力強アクションに満ちたその作風は、今も多くのファンを生み続けています。
会期: 2016年7月12日(火)~ 2016年9月4日(日)
作品リスト: http://www.momat.go.jp/fc/exhibition/katotai-2016-7_8/#section1-2
スケジュール: http://www.momat.go.jp/fc/exhibition/katotai-2016-7_8/#section1-3
会場: フィルムセンター 大ホール
定員: 310名(各回入替制)
料金: 一般520円/高校・大学生・シニア310円/小・中学生100円/障害者(付添者は原則1名まで)
キャンパスメンバーズは無料
ご注意: 各回の開映後の入場はできません
発券: フィルムセンター 2階受付
・観覧券は当日・当該回のみ有効です。
・発券・開場は開映の30分前から行い、定員に達し次第締切ります。
・学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズの方は、証明できるものをご提示ください。
・発券は各回1名につき1枚のみです。