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〈さんかする〉イベントレポート
Event report

|2023.11.13

身近な存在のコーヒーを通じて、環境を守る取り組みを身近に。「COFFEE PICNIC」イベントレポート

2021年にスタートした人気のコーヒーのイベント「COFFEE PICNIC」が今年も八重洲・日本橋・京橋エリアで行われました。会場は八重洲の「東京建物八重洲ビル」、京橋の「東京スクエアガーデン」、八重洲通りの「YAESU st. PARKLET」(ヤエスストリートパークレット)の3カ所。10月19日(木)から22日(日)までのイベント前半は、毎年恒例のサステナブルコーヒーの無料配布。後半は全国各地のロースタリーカフェが出店する「TOKYO GOOD COFFEE FESTIVAL」が初めて開催され、コーヒーを美味しく楽しむだけなく、その選び方やコーヒーを取り巻く環境課題などを考える4日間となりました。


そもそもサステナブルコーヒーとは

自然環境や生産者の生活など、コーヒー産業のサステナビリティ(持続可能性)に配慮して生産されているコーヒーを総称して「サステナブルコーヒー」といいます。「COFFEE PICNIC」を共催するGOOD COFFEE FARMS株式会社(GCF)は、グアテマラを中心に小規模農家と共にサステナブルコーヒーを生産しているコーヒー生産者団体として、サステナブルコーヒーの需要喚起の訴求も行っています。そうしたなか、GCFと同じく、八重洲・日本橋・京橋エリアに拠点を置き、人やまち、地球に寄り添いながら「サステナブルなまちづくり」を進める東京建物株式会社が、サステナブルコーヒーを通じたSDGsの発信基地となるまちの姿を思い描いたことから、「COFFEE PICNIC」はスタートしました。

毎年恒例で行列必至のサステナブルコーヒーの無料配布。生産者がわかるように表示されていた

コーヒーブレイクしていますか? 忙しい毎日に、至福の1杯でほっと一息

奥深いコーヒーの世界に、ともすると、「豆選びとかよくわからない」と尻込みしてしまう人にも、偶然にしてとっておきの出会いをもたらす可能性を秘めた「COFFEE PICNIC」というイベント。今年もまた、日本有数のオフィス街を舞台に、日に1,000杯ものサステナブルコーヒーの配布を通じて、海の向こうの農園からのストーリーを伝え、忙しい時にこそ大切な「コーヒーブレイク」の一杯をもっと特別なものにするきっかけを多くの人へ届けました。

平日のオフィス街で行われたフリーコーヒーだが、オフィスワーカーに交じって外国人旅行者や近隣住民の姿も

サステナブルコーヒーの祭典に全国各地のロースタリーカフェが集結

ご存じのとおり、コーヒーは、生産者がつくり、焙煎士が焙煎し、バリスタが抽出することで初めておいしい1杯となって、私たち消費者の口に入ります。「COFFEE PICNIC」の一環で初開催された「TOKYO GOOD COFFEE FESTIVAL」(TGCF)では、会場の東京スクエアガーデンに全国各地から集まったロースタリーカフェがこの日のために特別に焙煎したGCFのコーヒーを提供。独自の自転車脱穀機「ドライ・バイシクル・パルピング」により、水・電気・燃料を一切使用せずにつくられた生豆の個性を最大限に引き出す工夫は三者三様で、その味は無限大です。来場者は、お好きなコーヒーブースで飲み比べが楽しめるチケットを手に、コーヒー生産者の想いが込められた新しいコーヒーとの出会いに胸を躍らせていました。

2015年に地元、宮崎県延岡市に自家焙煎珈琲専門店「Regolith Coffee」を開業させたオーナーの浅井寿さん(右)

記念すべき第1回TGCFの出店者のなかには、新潟市秋葉区の焙煎所で、世界中の農家からダイレクトトレードで仕入れたスペシャルティコーヒーを中心に焙煎する「BERON COFFEE ROASTER」や、沖縄の離島・石垣島から船のみでアクセスできる西表島に2023年に誕生した、島唯一のコーヒー専門店でスペシャルティコーヒーを扱う「Coffee etomoiri」といった、地方創生と、すべての人にとって持続可能なコーヒーの未来をつくる担い手が数多く参加。長い時間をかけてコーヒーと店主らとの会話を楽しんでいる来場者も多く見受けられました。

左)家業の米農家の納屋を改装した焙煎所で、日々コーヒーの研究を重ねながら活動している「BERON COFFEE ROASTER」の伊藤久幸さん
右)競技会で審査員や品評会で受賞歴のある焙煎士の望月光さん(右)がオーナーを務める「Coffee etomoiri」のブース

コーヒーをより楽しめるコンテンツも

1杯のコーヒーに秘められた様々なバックグラウンドを感じながら、より今日という1日を思い出深くさせたのが、アコースティック・インストゥルメンタル・トリオ、代官山王国による「コーヒーブレイク音楽Live」。アイリッシュやケルト、ラテン、タンゴ、ブラジリアン・ミュージックなどの音楽要素を取り入れ、レストランやバーでも演奏している彼らが、通常のバイオリン+アコーディオン+ギターの編成から、フルート+アコーディオン+ギターの特別な編成でライブに臨みました。秋晴れのもと味わう、おいしいコーヒーと代官山王国の愛あふれるオリジナルソング。その心地よさに自然と身体が動いたり、笑顔になったり、五感に訴えかけるコーヒーと音楽は相乗効果を生む最高のペアリングに違いありません。

左)代官山王国による「コーヒーブレイク音楽Live」
右)数量限定で飲み比べチケットに付属したイベントオリジナルのカップ

また、都内初出店となった静岡県沼津市の「SOI Inc」のコーヒーかすのアップサイクル材料を使用したエシカルスイーツや、日本のコーヒーカルチャーを京都から世界へ広げる「KURASU KYOTO」はハンドドリップのコーヒーのほか、日本製のコーヒー器具を販売。「コーヒーをただ楽しむだけのイベントではなく、サステナブルを知るきっかけとしたい」という主催者の想いが垣間見れる出店内容となっていました。

左)「SOI Inc」のブースでは、廃棄されてきたコーヒー残滓でアップサイクル×ゼロウェイストな技術「UP 0 TECH®」が産み出したエシカルスイーツを販売
右)京都と海外に実店舗を展開する「Kurasu Kyoto」のブース

「COFFEE PICNIC」の会期全日、その会場には、GCFが開発した世界初の自転車脱穀機を体験できるコーナーが設けられていました。環境問題や貧困問題は、誰もがその重要性に気づきながらも、問題が大きすぎてどこから手を付けたらいいのかわからないという “近くて遠い”問題です。身近な存在のコーヒーを通じて、環境を守る取り組みを身近にする「COFFEE PICNIC」のようなイベントがもっと増えていくといいですね。

撮影/森カズシゲ

■COFFEE PICNIC
開催期間:2023年10月19日(木)~22日(日)
開催場所:東京建物八重洲ビル、東京スクエアガーデン、YAESU st. PARKLET
WEBサイト: https://coffeepicnic.com/

【TOKYO GOOD COFFEE FESTIVAL 2023】
10月21日(土)・22日(日)10:00~16:30/東京スクエアガーデン
出店者一覧
▼コーヒー
厚木珈琲(神奈川県) * 本記事の一番上の写真
https://www.instagram.com/atsugicoffee/
BERON COFFEE ROASTER(新潟県)
https://beron-coffee.com/ 
Coffee etomoiri(沖縄県)
https://www.coffeeetomoiri.com/  
Kurasu Kyoto(京都府)                               
https://jp.kurasu.kyoto/ 
Regolith Coffee(宮崎県)
https://regolith-coffee.jp/ 
WOODBERRY COFFEE(東京都)
https://woodberrycoffee.com/
▼スイーツ
ATELIER SANTi(神奈川県)   
https://www.instagram.com/atelier_santi/
SOI Inc(静岡県)
https://soijp.com/product/upcycling/ 

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