去る9月16日(金)、「Park(ing)Day2022日本橋」が日本橋三丁目さくら通りで開催されました。
Park(ing)Day(パーキングデー)は、毎年9月の第3金曜日に路上駐車スペースを小さな公園に変えるという世界的な取り組みです。国内では2017年より、「ソトを居場所に、イイバショに!」を目指す一般社団法人「ソトノバ」が主体となって展開し、2019年からはスタジオ形式を採用。受講生の手による実践と、その過程の講座を通じてプレイヤーの人材育成を目的としています。
今年度の開催地は日本橋と長野県岡谷市の2カ所。開催地を提供する団体は「ホスト」と呼ばれ、日本橋では、日本橋六之部連合町会青年部日八会、慶應義塾大学SFC小林博人研究会がホストとして参加表明したことで実現されました。
当日は10時より設営開始。この日のために、パーキングデープレイヤーとしての心構えを学び、敷地のリサーチからコンセプトづくり、デザインを練り上げてきたソトノバ・スタジオ受講生と、タッグを組む小林博人研究会の学生たちは、道路の一部に人工芝を敷き、その上に強化段ボールやベニア合板のピースを組んで作ったテーブルやベンチを配置したコーナーを設営していきます。
小林博人研究会では日頃から、デザインや建築を「自分ゴト」として捉えることを促進する研究活動を続けており、また、日本橋の路地裏の演出を通じた賑わい創出など、街との関りも深く、現場を覗きにきた地元の方に笑顔で説明する様子もみられました。
予定の11時を押して完成したコーナーは16時まで、訪れた人に自由にくつろいでもらうため開放。特に目を引いたのは、通行人に耳で感じる涼を届ける「風鈴棚」。少し涼しくなってきたこの時季に、去りゆく夏を惜しむ演出のよう。そして「仮設本棚」。ひと時の文学散歩を演出していました。地域住民、学生、デザイナーたちが力を合わせ、その日一日だけ、車のための道路空間を、人のための空間に変えてしまおうというPark(ing)Day。試行錯誤と創意工夫のある 「つくる学び」に溢れていました。
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