夏の終わりを惜しむように、8月30日(金)31日(土)と京橋エドグラン・京橋中央ひろばで「京橋盆踊り」が開催されました。今回は初日である8月30日(金)に参加したレポートをお届けします。
2017年に約50年ぶりに復活し、今年で3回目となる「京橋盆踊り」。オフィスや飲食店が入り、駅からも直結して行くことが可能な京橋エドグランに音頭が響きます。
開会宣言の行われた18時半ごろは夕暮れどき。まず流れたのは「これがお江戸の盆ダンス」。誰もが一度は聞いたことのある曲が流れると、徐々に櫓(やぐら)の周りに人が集まってきます。
聞こえてくるのは篠笛(しのぶえ)奏者の岸田晃司氏をはじめとする和楽器奏者が奏でる音色。生演奏をバックに踊れるひときわ贅沢な演出です。myunとyayoによる「ダンシング・ヒーロー」の歌唱もあり会場はさらに盛り上がりをみせます。
オフィスビルの空地に作られた盆踊り会場に鳴り響く、テンポの良い太鼓のリズム。会場があたたまる頃には、日もすっかり暮れて提灯の明かりが綺麗に光り、仕事帰りでスーツ姿の会社員も楽しむ夜が始まりました。
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そんな盆踊り会場のほど近く、東京スクエアガーデンでは京橋盆踊りと連動した「就業者限定キャンペーン」も行われました。
このサービスは京橋エドグランと東京スクエアガーデンで働く人を対象に、無料で出張ネイルと缶ビールの配布を行うもの。就業者への認知も含め、「京橋盆踊り」をより一層地域のお祭りとして感じてもらえるよう企画されました。
30日(金)の16時~20時という限られたなかでの開催でしたが、仕事帰りに立ち寄ってサービスを受ける人が多く訪れました。
同僚から話を聞いて訪れたという人にお話を伺ってみると、「普段忙しくなかなかネイルをする時間が取れないので、短い時間でネイルしてもらえるのはありがたいです」と嬉しそうにネイルを見せてくれました。
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オフィスビルに囲まれた盆踊り会場ですが、親子連れも多く訪れていました。
「去年参加して、楽しかったので今年も来ました」と話してくれた親子は、ヨーヨー釣りやスーパーボールすくいを満喫していたよう。会場内のあちこちにはソファや椅子があり、遊び疲れた子どもたちと共に休憩している様子も見られました。
スーパーボールすくいや千本釣りなどの屋台や、エドグラン内の飲食店による出店もあり、お祭りの盛り上げに一役買っています。「盆踊りの音楽を聴きながらビールを飲んでいるだけでも楽しいですね」とビアガーデンのような過ごし方で満喫している人もいました。
「会社の同僚とこの日を楽しみにしていました」と語ってくれた女性は浴衣を持参。会場に用意された着付けブース(有料)で、仕事帰りにさっと着付けてもらって、会社帰りのお祭りを楽しんでいました。
「久しぶりに盆踊りをしました!」と爽やかな笑顔を見せてくれた男性も会社の同僚と。オフィスビルに囲まれた櫓は珍しいですけど、気軽に立ち寄れるので嬉しいと喜んでいました。
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地域の方はもちろん、仕事帰りにふらりと立ち寄れるのが魅力の「京橋盆踊り」。
訪問理由を伺うとほとんどのお客さんが「去年も来たので」と答えてくれたこのお祭りは、復活して3回目とは思えないほどすっかり地域に馴染んだイベントになっているような印象を受けました。
夏の終わりはオフィスビルに囲まれた会場で、盆踊りを楽しむのもいいかもしれません。
【「京橋盆踊り2019」開催概要】
開催日程 :8月30日(金)18:30~20:30 *屋台・縁日ブースは17:00~
8月31日(土)18:30~20:30 *屋台・縁日ブースは15:00~
※小雨決行、荒天中止。
開催場所 :京橋中央ひろば
主催 :京橋一之部連合町会
後援 :京橋エドグランタウンマネジメント委員会
WEBサイト : https://www.edogrand.tokyo/